前期破水・切迫早産(22週)

★22週2日 前期破水・切迫早産で入院。


病棟に到着し、詳細に検査を受ける。

「前回の破水疑いと違って、今回は明らかに破水してしまっています。

羊水はもともと少なかったですが、今、羊水ポケットは0.8cmととても少なくなっています。

破水してしまった以上、まもなく陣痛が来てお産になる可能性があります。」

と先生。

当面、娘を実家で預かってもらうことにし、母を呼ぶ。

夫と母と娘と一緒に先生からの説明を聞く。

「22週に入り、生育限界は超えていますが、今生まれてしまうと外の世界は赤ちゃんには非常に過酷です。

うちのNICUは今、満床以上の赤ちゃんを抱えていて、あなたの赤ちゃんが生まれた場合の受け入れができません。

もし陣痛が発来した場合は、受け入れ可能なNICUの空きのある病院を探して母体搬送します。

こちらでの治療の方針としては、まず、生まれた後の赤ちゃんの肺を少しでも強くするために、ステロイドを母体に筋肉注射します。

これは24時間を空けて2回おこなうと、その48時間後から効果が発揮されるものです。

このあとすぐに、1回目の注射をします。

それから、感染予防の薬を点滴します。

羊膜が破れて子宮内が外の世界の雑菌と直接接している状態なので、感染にかかるおそれがあります。

羊水や赤ちゃんがバイ菌に感染すると、赤ちゃんの具合が悪くなってしまい、大変危険です。

また、感染が起きると子宮では赤ちゃんを出そうして収縮が起き、それが陣痛に繋がります。

点滴で抗生剤を投与して、感染を減らせるように対策をします。

治療の方針で何か質問はありますか?」

ステロイドの注射の効果はいつまで持続するものなのか、気になったので質問した。

今回は破水してる、と言われても、前回との違いが自分には感じられなかったし、まだまだ、こんなに早くに陣痛が来て生まれるわけはないだろうと思っていたからだ。

「ステロイドの効果は2回の投与が済んで48時間~1週間は変わらないと言われています。」

とのこと。

1週間経ってまだ生まれていなかったら、もう一度ステロイド注射を使えるんですか?

「母体へのステロイド投与は、2回1セットだけにとどめます。

2度以上行うことのメリットと安全性が証明されていないんです。」

そうなんだ。

まもなく生まれちゃうという前提で、1回きり使えるステロイドを今日から注射するという事ですね?

「鋭いね。その通りです。」

そうか。

本当にもう出産になるかもしれないんだ。。

できればここで出産させてもらいたかったけど、どこか違う病院に移ることになりそうだ。

仮に、ここのNICUに空きができるまで妊娠継続できたとしたら??

聞いてみた。

「そうなったらうちで出産には対応できます。

ただし、ここの方針で、25週未満のお産には帝王切開を適用しないことになっているんです。

経膣分娩より帝王切開のほうが確かに赤ちゃんへの負担は少ないのですが、

それでも帝王切開で出してあげた22週、23週、24週の赤ちゃんが外の世界に耐えられるのかというと、実際にはとても厳しいのです。

また、若い週数での帝王切開は、子宮の筋肉が厚いため、正期産の帝王切開よりずっとお母さんへの負担が大きくなります。

母体に負担をかけて帝王切開しても、実際、24週までの赤ちゃんでは経膣分娩との予後が変わらないというデータが出ているため、

うちの病院では、25週になるまでは母体へのリスクのほうを優先する方針です。

もちろん、生まれた赤ちゃんには、NICUで出来るだけのことはします。」

なるほど。

丁寧に説明してもらい、ひとまずの疑問はなくなった。


と、そこで母が、

また羊水注入で羊水を増やしていくことはできないんでしょうか?

と質問。

「今のところ、それは考えていません。

ここまで少なくなってしまった羊水腔に正確に羊水注入するのは難易度がとても高いのと、

膜がすでに破れているため、新しく入れてもすぐに漏れ出てきてしまう可能性が高いからです。」

私自身はその時、また羊水注入をしてもらいたいとは思っていなかったし、思いつく質問は全部したので、納得できて先生からの説明は終わった。


少し羊水が減っちゃったけど、

破水検査でも陽性と出たけど、

また安静に寝ていれば、こないだのように自然に羊水が増えてくるだろうな。きっと。

シビアな説明が終わっても、まだそんなふうに思えてならなかった。


ところが、、、

説明を聞き終えて家族がみんな帰り、MFICUに一人になってから、

はじめて、「わ!!こりゃもうダメかも!」

と焦った瞬間が来た。



つづく・・・


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